2017年09月29日

【かわさきジャズアカデミー】第2回レポート!『ジャズジャパン』編集長・三森隆文氏

 ジャズへの造詣を深め、音楽の楽しみ方を広げていただくための全5回講座【かわさきジャズアカデミー】。9月30日に第2回『スイングジャーナルの時代とジャズジャパンの時代』が開催されました。

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 講師としてご登壇いただいたのは、1947年の創刊から60年以上にわたりジャズ・シーン寄り添ってきたジャズ専門誌『スイングジャーナル』の副編集長・編集長を歴任し、現在は『ジャズジャパン』の編集長を務める三森隆文氏。

 同氏は1983年にスイングジャーナル社入社。広告部を経て90年に編集部に移り、2000年に『スイングジャーナル』副編集長、05年に編集長に就任。本日のアカデミーでは、ジャズの歴史にひも付けながら、『スイングジャーナル』の創刊から時代の変遷にともなう専門誌ならではの苦悩、自らが新媒体『ジャズジャパン』を立ち上げるに至った経緯や想いなど、約2時間たっぷりとお話いただきました。

 日本にジャズ・ブームが到来し、トップ・アーティストがこぞって来日を果たした50年代。セロニアス・モンク、ビル・エヴァンス、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーンらによる自由で先鋭的なモダン・ジャズが若者を魅了した60年代。そして、フュージョン/ジャズ・ロックなど「ジャズ」という音楽が多様化・細分化されると同時に原点回帰の潮流が生まれた70年代。

 こうしたジャズ・シーンの変遷とファンの趣向に寄り添うべく、『スイングジャーナル』は最前線にある音楽だけでなく、その礎を築いた名盤の双方を扱うようになっていったそう。同誌の創設メンバーであり、長きにわたり社長を務めた故・加藤幸三氏についてお話される際には、思わず感極まる一幕も。三森氏は2010年の『スイングジャーナル』休刊を機に、同誌が日本のジャズ・リスナーに与えた功罪を改めて見つめ直し、新たなジャズ専門誌『ジャズジャパン』を創刊。現在も編集長として日々試行錯誤されているとのこと。

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 長きにわたりジャズ専門誌の第一線で活躍する三森氏は、モダン・ジャズ全盛期の60年代にジャズ魅せられた若者たち=団塊世代のリスナーたちが、当時から現在までジャズを愛し、シーンの屋台骨を支え続けてくれていると語るとともに、彼らに感謝の意を表していました。今日のアカデミーも、まさにそんな“ベテラン”なジャズ・ファンを中心に、幅広い世代の受講者で満員御礼となりました。次回は10月6日、講師はピアニストの宮本貴奈さんです!

最後に、本日のアカデミーで紹介された映画の情報をひとつ。

 マイルス・デイヴィスが一切の活動を休止した70年代後半からの約5年間に焦点を当てた映画『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』(2015年全米公開)。『ホテル・ルワンダ』などで知られるドン・チードルが監督/マイルス役を務め、音楽ライター役にユアン・マクレガー、劇中音楽を現ジャズ・シーンの最重要人物ロバート・グラスパーが担当したことで話題に。プロデューサーはマイルスの甥でもあるヴィンス・ウィルバーンJr.。日本国内では2016年12月に公開され、現在はDVD/ブルーレイがリリースされているほか、YouTube ムービーでも視聴可能となっています。



posted by かわさきジャズ at 19:06| Comment(0) | 日記
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