2017年10月16日

【かわさきジャズアカデミー】第4回レポート!ドラマー 則竹裕之さん

 いよいよ【かわさきジャズ2017】開幕まで1か月。全5回の大好評プレ企画【ジャズアカデミー】も、ついに後半戦。第4回目の講師はTHE SQUARE(現T-SQUARE)での活躍などで知られる名ドラマー、則竹裕之さん。渡辺貞夫さん、渡辺香津美さん、DIMENSIONなど多数の一流アーティストのバンド・メンバーとして引っ張りだこの超売れっ子ドラマーが語る、「音楽とリズム」論とは…?

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 会場となる市民交流室の前方中央にドラムセットがドーン!これだけでもう、ワクワクしますね。この日の講義は約15分間のドラムのソロ・パフォーマンスからスタート。一流のプレイヤーによる生演奏を超至近距離で体感できるのもジャズアカデミーの醍醐味です。現在、昭和音楽大学で教鞭をとる則竹さんですが、アカデミーに集まった熱心な音楽ファンのみなさんを前に、とても緊張しているとのこと。緊張を緩和するために「 関西弁で喋らせていただきます。」と宣言すると会場は一気に和やかな雰囲気に。

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 ドラマーだった父親の影響で自宅のリビングにドラムセットがあったため、マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンのレコードにあわせてドラムを叩くような少年だったという則竹さん。そうした環境で自然とテクニックを身につけていったため、「ドレミのことや音楽理論は分からない」と話す則竹さんですが、もちろんドラムに関しては例外。成り立ちや変遷など、100年あまりのドラムの歴史や変遷を分かりやすく解説してくださいました。

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 また、駆け出しの頃に“ジャズドラムの神様”ことジョージ川口さんのリハトラ(リハーサル時に本人に代わって演奏をおこなうこと)を急遽務めたというエピソードも披露。圧倒的なテクニックで知られ「ピアノのようにドラムを叩くのが夢」という則竹さんですが、当時ジョージ川口さんのエネルギッシュなプレイを目の当たりにし、「繊細すぎる人はドラマーに向いていない」と痛感したそう。以降、自身のプレイが小さくなっていると感じたときには、ジョージさんのプレイを思い出すようにしているのだとか。

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 講義の後半は「リズム」の話。アフリカ・カメルーンのリズムやアメリカ・ニューオーリンズ発祥のリズム=セカンド・ラインなど、現在の音楽のルーツとなるリズムを実演を交えながら紹介。受講者のみなさんも手拍子で参加した実演では、何度か「やり直し」をおこなう一幕もありましたが、こうしたハプニングはかえって場を和やかにしてくれる効果も。最後の質疑応答では、ドラム・ソロについての自身の思いや、「木魚を叩いたことはあるか?」という想定外?!の質問にも丁寧に答えてくださった則竹さん。

 最後はふたたびサポートを務めるDIMENSION「Seven Movements」を生パフォーマンス。圧倒的なテクニックによって繰り出される超絶ドラム・プレイをもって講義は終了。バンド・サウンドのなかでは、あまり意識して聴くことのないドラムの音やリズムに改めて耳を傾けることで、受講者のみなさんも新たな発見があったのではないでしょうか。また、パワフルなドラム・プレイとは一転して則竹先生の優しく穏やかな人柄が随所ににじみ出る、アットホームな講義となりました。

 次回はいよいよ【ジャズアカデミー】最終回!10月27日、巨匠・前田 憲男さんによる「音楽の疑問にすべて答える80分」です。また、則竹さんは【かわさきジャズ2017】のフィナーレを飾る11月19日【MASATO HONDA SPECIAL AFTERNOON LIVE】に出演します。<公演詳細はこちら>

アカデミーの最後に披露された「Seven Movements」、2015年のパフォーマンス映像です。
posted by かわさきジャズ at 12:39| Comment(0) | 日記
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